Library Services Platformに関する記事を執筆しました。

カレントアウェアネスに海外の図書館システムのトレンド、Library Services Platformの動向レビューを執筆しました。

Library Services Platformの現在
CA1861 - Library Services Platformの現在 / 大谷周平 | カレントアウェアネス・ポータル

6月からの大きなタスクが終わってほっとしています。
10月に初校を提出後にEx LibrisがProQuestに買収されたというニュースを目にした時には大分焦りました。
それぞれのサービスは当面継続されるということで大きな変更は行いませんでしたが、脚注であげているカール・グラント氏のこの買収に関する考察なんかは是非眼を通して貰えれば。コンテンツ中立のディスカバリーサービスを一つ失ってしまったことや、図書館システムとコンテンツを一体として提供する流れになっており、今後のEbscoが図書館システムベンダーを買収するのではといった予想が述べられています。

Thoughts from Carl Grant: Another perspective on ProQuest buying the Ex Libris Group.

原稿執筆後の情報としては、Intotaについては本日時点で製品版リリースはでていません。AlmaとKuali OLEについてはそれぞれCA-Rで取り上げられたニュースがあります。
オーストリアの図書館ネットワークOBVが、Ex LibrisのAlmaを導入へ | カレントアウェアネス・ポータル
独の書誌ユーテリティhbzとGBVが“Kuali OLE”の開発パートナーに | カレントアウェアネス・ポータル

原稿に使わなかったものも含めて、関連論文をMendeleyのグループにまとめているので良かったらご利用ください。
Library Services Platform (Japan) | Mendeley Group
誰でも参加編集できる設定です。

原稿にも書きましたが、国内で各大学の図書館システム経費増額が想定しにくい現状、各システムベンダーに開発コストをかけることはなかなか要求しにくいですが、海外のトレンドが国内にも好影響を与えればと思います。あわせて図書館側もローカライズを減らしベンダー側の負担を軽減していくような流れになればと考えています。

執筆の打診、各種情報提供、校正とひたすらサポートしてくれたid:kitone、原稿にうまく活かすことはできなかったのですがSOASにおけるKualie OLEの状況を教えてくださった村上さん、各種情報提供にご協力いただいたEx Libris、ProQuest、サンメディア、紀伊國屋書店、ユサコ株式会社のみなさま、執筆全般にわたってサポートしていただいた国立国会図書館のみなさま、大変ありがとうございました。また、執筆時間確保に協力してくれた家族にも感謝を。

韓国の大学図書館で何が話題になっているのか? 2015年版

otani0083.hatenablog.com

otani0083.hatenablog.com
otani0083.hatenablog.com

すでに終了していますが、過去2年に引き続き韓国の全国大学図書館大会のプログラムを紹介するエントリです。

公式Webサイト
http://library.riss.kr/

今年は大邱で6月18日・19日に開催でした。

全体会

館/課長会議

実務グループ分科会(事例報告とグループ討議で構成)

整理

  • 統合書誌用 KORMARC 変換事例紹介
  • 大学図書館標目業務の現状とサービスサポート

収書

  • 主題別分館図書館と学部(科)との協力関係を通じる収書事例 :アメリカ UCLA 大学図書館サブジェクトライブラリアンの役割を中心に
  • 門主題分野収書と係わる国内大学図書館の事例共有
  • 図書定価制施行以後、各大学の収書進行状況
  • コンソーシアム交渉決裂による今後の大学図書館の対処事例など

相互貸借

  • 利用者主導の速逹相互貸借 : 米東部 11大学の Borrow Direct
  • KERIS 相互貸借 OpenAPI サービス及び活用ガイド紹介
  • 図書館相互貸借協業事例及び校内費用支援の現状

レファレンス・閲覧

  • 外国人利用者の図書館サービス支援方策
  • レファレンス回答の正確性に対する利用者満足度向上のための職員再教育
  • 図書館資料と施設物利用に対する利用者教育
  • 図書館延長開館に対する賛否

電算部門

  • パネル討議 : 大学情報化総合発展計画と図書館の役目

その他、2日目には以下2つの講演と大邱の近代路地ツアーが行われているようです。
-知識情報の好循環のための研究者を中心RISS再編の方向(KERIS)

  • 地下ロボットライブラリー シカゴ大ジョー&リカ・マンスエト図書館

韓国では2015年3月に大学図書館振興法が公布されていたんですね。
韓国の法令情報センターのwebサイトによると、
制定理由は以下のとおり(翻訳は適当なので、ご参考程度に)。

図書館を育成し、サービスを有効にする現行の「図書館法」では大学図書館学校図書館について基本的な事項のみ規定されている。
学校図書館の場合、2007年12月「学校図書館振興法」が制定され施行されているのに対し、大学図書館は、関連法が未制定の状態にある。
大学図書館は、専門分野の知識と情報を提供し、これを蓄積·管理して学問と歴史の発展に寄与した空間として、大学図書館の競争力は大学の競争力に直結しており、大学図書館法を制定する必要がある。
よって大学図書館の国と大学の責務、大学図書館の業務や大学図書館相互間の業務協力などを内容とする法律を制定することにより、大学図書館を振興しようとするものである。

制定理由
全文

コンソーシアム交渉決裂とかKERIS 相互貸借 OpenAPI サービスとかRISS再編とかいろいろ気になるトピックはあるのですが、とりあえずこんなところで。

業務用ブックマークレット

業務用に作成したのでメモ。
琉大図書館の蔵書検索の書誌詳細画面から、書名やパーマリンク所蔵情報を抽出して新規ウィンドウで開きます。蔵書検索の詳細画面では、本の出納に必要な情報だけ、コピペするのが面倒なので作成しました。

保証の限りではありませんが、NTTデータ九州の図書館システムNALISを利用している機関であれば動くのではないかと思います。

ブックマークレット : 書誌情報取得

使い方

f:id:otani0083:20150527224335j:plain

  • 蔵書検索の書誌詳細画面で、ブックマークをクリックします。仮に以下のURLで使用したとします。

http://opac.lib.u-ryukyu.ac.jp/cgi-bin/opc/opaclinki.cgi?ncid=BB05322264

  • 新規ウィンドウが開き、以下のような情報が表示されます。

f:id:otani0083:20150527224100j:plain


変数名を短くしたので、可読性は低いですがコードはこんな感じです。

var eCN = function (tR2) {
  var fD = tR2[0].children[0].children[0].innerHTML;
  var sD = tR2[1].children[0].children[0].innerHTML;
  var tD = tR2[2].children[0].children[0].innerHTML;
  return fD.replace(/\s+/g, "")+"/"+sD.replace(/\s+/g, "")+"/"+tD.replace(/\s+/g, "");
};
var eD= function (tableRow,cellsLength) {
  var rA = [];
  if (cellsLength==6) {
    if (tableRow.cells[0].innerHTML == " ") {
      rA[0]="--";
    } else {
      rA[0]=tableRow.cells[0].innerHTML;
    }
    rA[1]=tableRow.cells[1].children[0].innerHTML;
    rA[2]=eCN(tableRow.cells[2].children[0].children[0].children);
    rA[3]=tableRow.cells[3].innerHTML;
    rA[4]=tableRow.cells[4].innerHTML.replace("<br>", " ");
  } else if (cellsLength==4) {
    rA[0]="--";
    rA[1]=tableRow.cells[0].children[0].innerHTML;
    rA[2]=eCN(tableRow.cells[1].children[0].children[0].children);
    rA[3]=tableRow.cells[2].innerHTML;
    rA[4]=tableRow.cells[3].innerHTML.replace("<br>", " ");
  }
  return rA;
};
var elms = parent.contents.document.getElementsByClassName("tbl_table");
var ncid=parent.contents.document.forms.exportd.lnk_ncid.value;
var bT=parent.contents.document.forms.exportd.lnk_title.value;
var rowLen=elms[0].rows.length;
var rL=[];
for( var i = 1; i<rowLen ; i++ ) {
  var rowCounter=elms[0].rows[i].cells.length;
  rL.push(eD(elms[0].rows[i],rowCounter));
}
var rT="";
for (var i in rL){
      if (rL[i].length==5){
      rT+=rL[i][0]+" | "+rL[i][1]+" | "+rL[i][2]+" | "+rL[i][3]+" | "+rL[i][4]+"<br/>";
    }
}
(function () {
    var win = window.open();
    win.document.write("<html><head><title>書誌情報</title></head><body></body></html>");
    win.document.body.innerHTML = "<p>-------</br>書名 : "+bT+"<br/>"+"URL: "+"http://opac.lib.u-ryukyu.ac.jp/cgi-bin/opc/opaclinki.cgi?ncid="+ncid+"<br/>"+"巻号 |所在 | 請求記号 | 図書ID| 資料状態<br>"+rT+"</p>";
})();

これを以下のサイトで圧縮?しました。
http://ted.mielczarek.org/code/mozilla/bookmarklet.htmlted.mielczarek.org

Javascriptはさっぱりなので、もっと効率の良い方法などあればご指摘いただければ幸いです。

ブックマークレットの使い方や自分でも作ってみたいという方は、id:haseharuの以下の記事もご参考に。haseharu.hatenablog.com

図書館総合展2015 フォーラム in 恩納村のお誘い(2015/05/16)

図書館総合展運営協力委員としての記事です.(ステマ) 

※4/10 追記しました.

来月,恩納村図書館総合展2015 フォーラム in 恩納村が開催されます.www.libraryfair.jp

アクティブラーニングやまちづくり支援・課題解決支援をテーマとしたセッションが開催されます.また,翌日には沖縄の図書館施設を見学するバスツアーも開催されます.4月にオープンする恩納村文化情報センターや沖縄に住んでいてもなかなか見学できない基地内の図書館施設を見学することができます.まだ行ったことがなかったり,大分以前の情報ですが,私的に印象に残っている点を.(残念ながら私はフォーラムのみの参加ですが.)

自分が県外から参加するなら,航空券+レンタカー+ホテルパックでの参加をするかな.ホテルは可能であれば名護市沖縄市あたりを選択します.楽天トラベルで3万円くらいからどうにかなりそうです.

バスツアーのみどころ

まだ,文化情報センターには行っていないのですが,併設されている博物館は本当に海に面しており,図書館からの眺めもきっとよいに違いないです.恩納村はリゾート地であり,観光情報フロアがあったりとオープンが楽しみです.

  • 嘉手納基地内図書館設備

3年前まで沖縄に7年間住んでいましたが,基地内図書館の見学機会はありませんでした.滅多にみることのできない設備です.基地図書館については,池田貴儀さんの「在日米軍基地図書館に関する研究」という研究があります.via id:kitone

冬に「夜の図書館」というイベントをされていて,ちょうど先日カレントアウェアネス-Eで事例報告の記事が掲載されました.自分も一度のぞいてみたのですが,真っ暗な中,懐中電灯で本を探すのは非日常的な感じでとても新鮮でした.
E1660 - あやかりの杜図書館 冬の特別企画「夜の図書館」 | カレントアウェアネス・ポータル

北谷は「ちゃたん」と読みます.北谷町立図書館は,平成18年に琉大と共催で貴重書展示を行って以来お邪魔していませんが,複合施設内の図書館で賑わっていました.また,複合施設内にFMちゃたんというコミュニティラジオがあったことが印象に残っています.

吹き抜けで開放的な図書館です.沖国大は以前米軍ヘリが墜落しており,図書館でその関係展示がされていました.(一年前の情報ですが…).ホームページを見て初めて知ったのですが,沖縄国際大学図書館書評・映画評賞を開催されているんですね.映画評賞というのは珍しい.

もし前後の日程などに余裕あれば,是非,琉球大学附属図書館や沖縄県立図書館,浦添市立図書館なんかを見て貰えればと思います.琉球大学附属図書館は今年改修工事を行うので,改修前を見ることのできる最後の機会ですので,良かったらお越しください.講習会の担当時間以外であればご案内できそうです.多分.その他,バスツアー以外では,個人的には名護市浦添市沖縄県立図書館などがおすすめです.

そのほか図書館みたいなカフェということで,以下のお店とか.U40とかでお世話になりました.bookish.ti-da.net

おすすめのお店など

基本的にレンタカーとかないと辛いですが….あと会場近くということで,沖縄市読谷村名護市限定です.jakkepoes.com
外人住宅で美味しいパンケーキが食べられます.kintiti.ti-da.net
スタンダードな沖縄そばではないですが,美味しいです.デザートのクリームビュルレもおすすめ.夜は県産食材をメインとした焼き鳥屋さんです.
http://asian1026.blog51.fc2.com/asian1026.blog51.fc2.com
沖縄の美味しいパンやさんです.ここでパン買って,残波岬まで移動してパンを食べるのがおすすめです.kozabrewingokinawa.ti-da.net
沖縄に戻ってきてから,まだ行っていないですが,美味しいに違いないです.tabelog.com
沖縄の定食屋さんですが,かき氷が美味しいです.オリオンビール工場にいったらセットでぜひ.tabelog.com
金月そばは個人的には大好きですが,スタンダードな沖縄そばからはちょっと離れている気がします.こちらはてびちそばがおすすめですし,沖縄そばのお店という感じがします.www.okinawabrewingcompany.com
沖縄でクラフトビールを造っています.目の前は米軍基地で基地関係者のお客さんも多いです.www.orionbeer.co.jp
オリオンビールのビール工場です.40分間の工場見学ののち,2杯ビールを飲むことができます.
(おすすめ観光スポット,この前後にひがし屋食堂や新山食堂がおすすめです.)www.facebook.com
友人の當山仁健さんおすすめのお店です.コザ麦酒工房も全身のお店は當山さんおすすめでした.
リーズナブルかつ美味しいので,沖縄市に足を伸ばせたら是非.

www.ohacorte.com
お土産には,那覇空港でもかえるようになったこちらのお店がおすすめです.タルトサンドとか.

※ 4/10追記
以下の記事のおすすめも良さそうだったので,併せてどうぞ.retrip.jp

あとは那覇空港国際線二階で食べられると噂のラングドシャがコーンのアイスクリームは美味しそうです.(食べたことないですが…)

3年間を振り返って

本日で九州大学での3年間の出向期間が終わりました.

閲覧担当ということで,窓口業務,雑誌所蔵のメンテ,移転準備作業,各種講習会の企画運営なんかをやっていました.一年目は図書館Webページのリニューアルにもほんのちょっと関わらせていただいたりも.(ほとんど貢献できませんでしたが…)

自分が学生の時に利用していた図書館で働くというのはとても新鮮でした.また,部局図書室ということで,先生方や学生さん,あと学務や会計系の部署と距離が近いというのはとても仕事がしやすかったです.院生さんの顔と名前となんとなくどんな研究をしているのか,ということをこんなに把握することは,この先ちょっとなさそうな気がしています.(ILL担当でもするとまた別かもしれませんが)書庫の整理計画を一緒に立てていた先生からは異動の報告をあとに,著作をいただきちょっと感激しました.
運用面では学部ごとにサービス内容が異なっているため,オペ-レーション面ではいろいろ覚えることがありましたが,院生が在籍期間中,研究に使う図書をほぼ占有的に使用できたり,ある学部では院生以上であれば,誰がどの本を借りているという情報を伝えてもよいことになっていて,直接利用者間で交渉したりということが行われており,驚くとともに(なかなか対象範囲を拡大するのは難しいでしょうが)合理的なシステムだなと感心しました.*1 一方でそういったケースバイケースのことが大変多く,自分が経験則でやっていることをドキュメントに残しきれなかったことや,だいたい任期は分かっていたものの最後までバタバタしてしまったのは,反省点です.

図書館システムのリプレイスでベンダーさんの切り替え,140万冊の引っ越し準備という途方にくれそうな仕事に多少なりとも関わることできたのは,今後のプラスになりそうです.

対外的には,以下のようなことをしました.

id:kitoneと同じ機関で働くという3年前には思いもしなかった状況になったのに,特に仕事でなにかを一緒にするということが無かったのは,残念ではありますが….上司・同僚にも恵まれて,楽しく仕事をすることができました.この3年間は仕事か大学院か遊ぶか,とほぼ自分のためだけに時間を使ってきたので,4月からは,生活のバランスを取りつつ,楽しく仕事をすることを目標にしていきます.

3年間福岡でお世話になった方ありがとうございます,と,沖縄の方,またどうぞ宜しくお願いしいますということで.

*1:あくまでもごく一部であって,図書室や九大図書館でそのようなことが行われているわけではありません.

濱田耕策先生最終講義「朝鮮鐘の文化史」

学部時代の恩師である濱田先生が今年度で退職されます.最終講義に行ってきたので,記録だけ.

九州大学-研究者情報 [濱田 耕策 (教授) 人文科学研究院 歴史学部門]
九州大学朝鮮史学研究室

先生の業績のなかで卒論のテーマを一時期朝鮮鐘にしようかと考えていたこともあったので,面白く拝聴しました.西日本にはそれなりの数の朝鮮鐘があり,福岡県の重要文化財になっているものもあります.
秋月城跡出土の高麗鐘(県指定)| 朝倉市


濱田先生の業績で朝鮮鐘関係は以下のような論文があります.

CiNii 論文 -  新羅鐘銘の再検討-1-敦賀市・常宮神社所蔵の「鐘の記」と菁州蓮池寺鐘


CiNii 論文 -  現代日本語訳『新羅聖徳大王神鍾之銘』

最終講義の内容は,

  • なぜ朝鮮鐘なのか
    • 鐘をめぐる日韓交流史
  • 朝鮮鐘の基礎知識
    • 鋳造方法
    • 日本や中国の鐘との形態的な相違
  • 時代による変遷
    • 各時代の代表的な朝鮮鐘
  • 日本への来歴
  • 梵鐘の民俗
    • 男子希求譚
    • 戦争による焼失や金属回収令

特に面白かったのは,文化財の返還に関わるエピソードです.先述の論文を書いたのちに,韓国の文化財返還運動の団体からいろいろ問い合わせが来たそうな.
文化財の返還問題として,最終的にどこに落ち着くべきかは分かりませんが,(史料のすくない時代なのでなかなか難しいですが)歴史的な事実が一つづつ明らかになっていけばと思います.

濱田先生に目録のアルバイトを紹介して貰ったおかげで現在の職業についているので,大変感謝しております.
九大での26年の教員生活おつかれさまでした.今後の研究成果を楽しみにしています.

ライブラリーサイエンス専攻を卒業します

3月になって,2015年初エントリー.

口頭試問も公聴会も(無事かどうかはさておき)終わり,学位授与式を除いて概ね大学院関係のイベントは終了しました.

この3年間,学生としても職員としても中途半端だなぁと思うところばかりではあるのですが,よい経験ができました.大学院の授業を定期的に受講できたり,実験の目的をたててプログラムを書いたり,インターンシップで別の職場を体験したりという生活は楽しかったです.
ちょっと振り返ると,

  • 費用…入学金約28万,授業料約100万(3年間の長期履修だったため,6回に分割して支払い)
  • 勤務と授業…平日昼間も授業が行われるので,授業の行われる時間帯を外して勤務時間のシフトを組むという変則労働をしていました.(例:8時半から10時まで勤務,10時半から12時まで授業,13時から19時15分まで通常勤務),1年目に必修の授業を取り過ぎてしまったことと,通勤時間が片道1時間30分ほどかかることもあり,かなり体力的に厳しかったです.2年目後期から授業をうける必要が無かったことを考えるともうちょっとバランス良く取れば良かったかなと思います.ただ,現在は必要単位が40単位から36単位に減っているので,負担は減っています.

2年後期以降は,週に一度指導教員と進捗の確認と方向性の修正などを繰り返す感じでした.能力不足で実験がなかなか上手くいかず,修士論文の提出直前まで実験をすることになってしまいましたが….

経済的にも体力的にもそれなりに負担がかかるので,安易におすすめはできないのですが,テーマをもって課題に取り組み,それに対する指導なり助言が得られるというのはよい経験となりました.明確にやりたいテーマが固まっている方はチャレンジしてみると面白いのではないかと思います.また,あらためて大学の講義を受ける機会を得て強く感じたのは,事務職員が半期に一コマ程度でも勤務時間中に勤務として講義を受講するような制度があれば,職員のスキルアップにもつながり,また,大学院進学を選択するような方も増えたりするのではないかということです.(大学院で授業を受けていたときに比べて,MOOCsが普及し既にそういう役割を果たしている気もしますが)

3年間指導いただいた先生方,大学院関係や月一で沖縄に帰るという生活の中,快くサポートいただいた職場のみなさまと家族に感謝を.

修論の内容などについては,また改めて.

LSS関係のエントリ


最近のあれこれ - よしなしごと

連続講演会「ライブラリーサイエンスの現在」(第15回)記録 - よしなしごと

修論発表… - よしなしごと

後期開始 - よしなしごと

メモ:インターンシップ初日 - よしなしごと

ライブラリーサイエンス専攻1週目 - よしなしごと

九州大学に異動します. - よしなしごと