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メモ:学術情報セミナー2012 in 福岡 「進化する学術情報サービスと高まる図書館の役割」

大阪・東京・福岡・札幌と全国4会場で開催されるサンメディアの学術情報セミナー、福岡会場に参加してきました。業務の関係で、一部しか参加できませんでしたが、簡単にメモを。
参加セッションは以下のとおりです。

  • セッション1
    • JUSTICEの1年-課題と展望 守屋 文葉 氏(大学図書館コンソーシアム連合(JUSTICE)事務局)
  • メインセッション
    • Summon アップデート SerialsSolutions / 株式会社サンメディア
    • Summonユーザー会報告 片岡真(九州大学情報システム部)
  • 事例報告
    • OPACのその先へ 原野 綾子 氏(筑紫女学園大学短期大学部附属図書館)
    • ライブラリアンの力を発信しよう!Lib Guidesを使った学習支援の一例 工藤 絵理子(九州大学附属図書館 eリソースサービス室)
    • ディスカバリーサービスの利⽤経験から 惠村 奈都美(九州大学大学院生)

全体のプログラムは以下のリンクをご覧ください。
http://www.lib.kyushu-u.ac.jp/events/20120703_sm.html

すでに大阪会場での詳細なレポートがありますので、事例報告部分を中心に。
第8回学術情報ソリューションセミナー2012 in 大阪「進化する学術情報サービスと高まる図書館の役割」 - 図書館の中では走らないでください!

OPACのその先へ

  • 筑紫女学園大学・短期大学部附属図書館におけるSerials Solutions社の統合検索サービス360Search導入について。
  • 2011年9月のシステムリプレイスに伴い、リンクリゾルバとともに導入。
  • 業務システムはリコーのLIMEDIO
  • 図書館トップページに「とりあえず検索」として、360Search の検索窓を設置
  • 館報やサンメディアによるオンライン講習会、新入生オリエンテーションなどの広報活動
  • 導入後半年を経ての効果
    • 契約データベースの利用増加
    • マイライブラリ経由の文献複写申込増
  • 気になる点
    • 学外から利用できない
    • 収録コンテンツによっては、実際にフルテキストを利用するまでに再検索が必要
    • 日本語コンテンツがまだ少ない
    • 高額な製品であること
  • 今後の課題
    • 利用マニュアル整備
    • ガイダンスのプログラム化
    • 学外からのアクセス

ライブラリアンの力を発信しよう!Lib Guidesを使った学習支援の一例

  • これまでの学習支援のあり方と課題
    • 講習会などの開催→一方的?(日本人の受講生だと質問が少ない、入学時はニーズが明確になっていない?)
    • レファレンスカウンターでの調査・相談→受け身?
  • H22年度より教育の質向上支援プログラム「ICTによる自律的学習・教育体制の構築」採択
  • 学生との協同による学習支援プログラムの開発と実施
    • Cuter(Cute. Supporters、Cuter)の採用(2012/3〜)
      • 文系理系それぞれの分野の方がいる
      • 院生4人・学部生1人
  • eーLearning教材の充実
  • LibGuidesとは
  • 狙いは?
    • Cuterにも作成してもらう、図書館員の不得意な分野。
    • 匿名から実名へ>画面右側に作成者の名前が。
    • 図書館にどんな人がいてどんなことが得意なのかアピールする機会に
    • 専門職であるライブラリアンであることを自覚する。
  • めざす方向
    • 教員にも執筆依頼しWeb学習システムとの一体化
    • Summonにインデクシングすることにより、よりオープンに。
  • 海外のLibGuides事例2つ

ディスカバリーサービスの利⽤経験から

Cuterをされている人文系M1の方

  • 各サービスの利点
    • Cute.SearchとCute.Catalogに共通する利点
      • 絞り込み検索が便利、特に専門外の資料を探すとき
      • 目次も検索対象になっていること
      • 現代的でシンプルなデザイン
    • Cute.Searchについて
      • 媒体に関係なく網羅的に検索できる
      • 検索結果の出力機能(RefWorksとの連携も含めて参考文献リストが作成しやすい)
    • Cute.Catalogについて
      • 類似資料の表示
      • 書影の表示
      • 目次情報の検索結果への表示
  • 各サービスの難点・要望
    • Cute.SearchとCute.Catalogに共通する点
      • 動作が遅い
      • 図書館トップページのクイックサーチで、Cute.SearchとCute.Catalogの区別がつかない
      • Cute.SearchとCute.Catalogで検索語の引き渡しができると便利
      • 貸し出し可能な資料に限定した検索ができると便利
    • Cute.Searchについて
      • 引用フォーマット出力時に逐一保存しないといけない
      • 検索結果のタイトルの表示色をかえると視認性があがる。(現在は著者などと同じ色で表示)
      • 検索結果の次ページボタンは小さくて操作しにくい
      • Cute.Searchでは和書の書影がほとんど表示されない
      • 発行年月日の操作バーが使いにくい(グラフ化して、視覚的にわかりやすくしている点は評価)
      • 絞り込み検索で表示される主題が階層構造になっていない(日本文学、日本文学--歴史、などが独立して存在しており階層構造を持っていない)
      • Cute.Searchで検索しても、最終的にはCute.Catalogに飛ばされるので、はじめからCute.Catalogを利用する。
    • Cute.Catalogについて
      • 詳細検索で著者/編者を設けてほしい
      • Cute.LinQから旧OPACへリンクが張られている
    • 各検索サービスが学生生活とどのように関わっていくか
      • レポート・論文の効率的作成(文献情報の出力)
      • 資料検索を正確かつ効率的に行える
      • 九大の成果物と巡り会える
      • 装丁との出会い(書影の表示機能、本を探す意欲や読むモチベーション高まる)
      • 断片的なキーワード検索でも情報が探せる、辞書的にも活用できる

感想

 図書館職員個人の顔の見えるサービスを実現するために、LibGuidesのようなサービスで段階的に進めていくというのはありだなと思いました。いきなり海外の様に、顔写真付きのスタッフリストを掲載するというのは抵抗のある方も多いでしょうし。また、こういった形で自分の得意分野を対外的にアピールしていくことで、よりその人の資質にあったキャリアパスが形成されるようになればと。
 ディスカバリーサービスについては、ユーザー視点でのまとまった感想を聞くことのできる貴重な機会でした。図書館スタッフとして活動もされているので、多少甘めに評価していただいているかもしれませんが…。Cute.catalogとCute.Searchが併存していることによるメリット・デメリットを踏まえて今後の方向性を打ち出す必要があるように思います。また、今回の報告でより幅広い学生の意見を聞く機会を持つことができればと感じました。
 明日は「Power of Library ~大学図書館のパワー~」に参加予定です。