ディスカバリーサービスSummonのログ分析

7月6日第30回医学情報サービス研究大会 MIS30と7月17日学術情報セミナー2013 in 福岡 「学術情報ビッグバン~情報の効率的発見と提供について~」 | 九州大学附属図書館で、「ディスカバリーサービスSummonのログ分析」というタイトルの報告をしました。
九州大学のSummonの利用ログからどのようにSummonが用いられているか、利用状況・検索クエリ・セッション・アクセスされたコンテンツから分析を行いました。

報告スライドは以下のとおりです。

多くのユーザーは日本語検索の際に、

  • 検索クエリをとくにスペースなどで区切ることなく検索している
  • 検索結果からクリックされるのは2つ以下

といったことを数字で示すことができたのは良かったと考えています。
(おそらく大部分は日本の)リポジトリコンテンツへのアクセスが全体の7%もあったのは意外でした。東工大リポジトリへのアクセスが単独で全体の1%を占めているのは、工学部の学生が多い九大の状況を表していると考えています。

一方で当初知りたかったことは、検索を行って望ましい結果が得られなかったときにどのような検索クエリの修正を行うのか(あるいは諦めるのか)ということでした。今回はデータの制約もあり十分に調べることが出来なかったので、引き続き調査するつもりです。

次の機会があればSerials Solutions社を噛まずに言えるようにしたいです…。

発表後、Code4Lib JournalでThe Code4Lib Journal – Actions Speak Louder than Words: Analyzing large-scale query logs to improve the research experienceというSerials Solutionsによるログ分析とその結果を用いたSummonの改善についての論文が掲載されました。また、The Code4Lib Journal – Relevance and Phrase Searching in Summon: looking under the hoodというSummonの検索結果のメカニズムについての論文も掲載されています。