韓国の大学図書館では何が話題になっているのか 2014

韓国の全国大学図書館大会のプログラムが公開されていたので、今年もざっくりと紹介してみます。

昨年・一昨年分はこちら。

公式サイト
2014 전국대학 도서관 대회에 오신것을 환영합니다.
6/12・13の2日間、慶州での開催です。

全体会

  • 韓国の大学図書館の現状と対応策
  • NAVER 専門情報-学術論文データの共有と開放
  • 学術情報の開放と公開のためのLinked Data
  • 図書館資源の共有と協力 -北米の大学図書館の事例と現状を中心に-

分科会

管理者グループディスカッション

実務者グループディスカッション

整理部門
  • 資料組織化の最近の動向

主要討議内容

  • Catalogue2.0と標目業務支援事例
  • 図書館における標目業務の位相
収書/逐次刊行物

主要討議内容

  • 国内大学図書館の蔵書政策比較
  • 電子資料の利活用と評価法案
相互貸借
  • 協業のアイコン 相互貸借サービス : 江原大学校外国学術誌支援センターの事例

主要討議内容

  • 相互貸借(WILL) 費用政策変更及びサービス活性化の計画紹介
  • 海外学術資源確保のための EDDS 拡大方策

※韓国のILLについては、2012年に大阪大学の藤江さんがNIIでの実務研修中にまとめられている資料が参考になります。
韓国KERISのILLについて(PDF)

レファレンス・閲覧

主要討議内容

電算

主要討議内容

Linked Dataが大きな話題になっていることがうかがえます。昨年はMicrosoft、今年はNAVERとIT企業に基調講演を依頼していますね。
NAVER専門情報については以下のような記事を書きました。
メモ:NAVER전문정보(専門情報) - よしなしごと

NAVERではほかにもNAVER Bookcastというサービスも行っています。識人がテーマ毎の本をセレクトして紹介するというサービスですが、韓国の国立図書館の司書が月ごとに新刊を紹介するコーナーもあります。
네이버 북캐스트 : 네이버 매거진캐스트

その他、議論されている点では、標目が目録における議論の中心となっている点、大学図書館の地域開放について賛否が議論されている点あたりは、日本とちょっと状況が違うのかなと感じました。