韓国の大学図書館では何が話題になっているのか 2013

昨年こんなエントリーを書きましたが韓国の大学図書館では何が話題になっているのか - よしなしごと、今年も5月に韓国済州島で全国大学図書館大会が開催されていたのでざっとプログラムを紹介してみます。

公式サイト
2013 전국대학 도서관 대회에 오신것을 환영합니다.
また、大会の講演ビデオや資料は2000年のものからほとんど全て公開されているようです。*1
전국대학 도서관 대회에 오신것을 환영합니다.
ただし、SafariGoogle Chromeでは動作しなかったので、対応ブラウザはInternet Exploreのみではないかと思われます。

全体会

  • 高等教育の革新のための対話式授業とe-Learningと図書館の役割
  • Microsoftが見たITトレンド
  • 大学図書館発展計画政策発表

館/課長会議

  • 利用者価値中心の学術サービス
  • LibQUAL+事例
  • 大学図書館政策建議及び自由討論

実務グループ分科会

整理
  • 次世代図書館目録の傾向と概要
  • KERIS総合目録Linkeddata適用方法の紹介と討議
収書
  • 図書定価制度*2が大学図書館に及ぼす影響
  • 大学図書館収集及び蔵書管理政策の変化
  • 海外電子情報サービスの利用向上及び引用索引DB比較
相互貸借
  • KERIS 相互貸借運営統計分析を通じたサービス向上の検討
  • 海外論文代行サービス(E-DDS)の運営方法協議
  • 相互貸借の統合プラットフォーム(WILL)改善について
レファレンス・閲覧
  • 大学別読書プログラムの現状・効果分析及び事例発表
  • 読書プログラムとレファレンスの相互協力について
電算
  • 電子書籍出版のリエゾンサービスOR大学図書館のデジタルキュレーション戦略
  • ソーシャルプラットフォームとライブラリの進化

こういうイベントで韓国Microsoftの取締役を呼んで講演してもらうんですね。現在のトレンドとしてMobility・Social・BigData・Cloudの4つを挙げられているようでした。とくに目新しいものはないですね。
あとはLibQUAL+に関連する報告が昨年に引き続き行われており、図書館の評価への関心の高さを感じました。

全体会で報告されている大学図書館発展計画がどんな内容か気になるので機会があれば調査してみます。




*1:去年は調査能力不足で見つけることが出来なかっただけのようです。

*2:再販制度出版不況が深刻、活字離れに定価販売制度、韓淇皓.韓国出版界の現状.大学出版.69,2006.11.