韓国の大学図書館で何が話題になっているのか? 2015年版
otani0083.hatenablog.com
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すでに終了していますが、過去2年に引き続き韓国の全国大学図書館大会のプログラムを紹介するエントリです。
公式Webサイト
http://library.riss.kr/
今年は大邱で6月18日・19日に開催でした。
全体会
実務グループ分科会(事例報告とグループ討議で構成)
整理
- 統合書誌用 KORMARC 変換事例紹介
- 大学図書館標目業務の現状とサービスサポート
収書
相互貸借
- 利用者主導の速逹相互貸借 : 米東部 11大学の Borrow Direct
- KERIS 相互貸借 OpenAPI サービス及び活用ガイド紹介
- 図書館相互貸借協業事例及び校内費用支援の現状
レファレンス・閲覧
- 外国人利用者の図書館サービス支援方策
- レファレンス回答の正確性に対する利用者満足度向上のための職員再教育
- 図書館資料と施設物利用に対する利用者教育
- 図書館延長開館に対する賛否
電算部門
- パネル討議 : 大学情報化総合発展計画と図書館の役目
その他、2日目には以下2つの講演と大邱の近代路地ツアーが行われているようです。
-知識情報の好循環のための研究者を中心RISS再編の方向(KERIS)
- 地下ロボットライブラリー シカゴ大ジョー&リカ・マンスエト図書館
韓国では2015年3月に大学図書館振興法が公布されていたんですね。
韓国の法令情報センターのwebサイトによると、
制定理由は以下のとおり(翻訳は適当なので、ご参考程度に)。
図書館を育成し、サービスを有効にする現行の「図書館法」では大学図書館と学校図書館について基本的な事項のみ規定されている。
学校図書館の場合、2007年12月「学校図書館振興法」が制定され施行されているのに対し、大学図書館は、関連法が未制定の状態にある。
大学図書館は、専門分野の知識と情報を提供し、これを蓄積·管理して学問と歴史の発展に寄与した空間として、大学図書館の競争力は大学の競争力に直結しており、大学図書館法を制定する必要がある。
よって大学図書館の国と大学の責務、大学図書館の業務や大学図書館相互間の業務協力などを内容とする法律を制定することにより、大学図書館を振興しようとするものである。
コンソーシアム交渉決裂とかKERIS 相互貸借 OpenAPI サービスとかRISS再編とかいろいろ気になるトピックはあるのですが、とりあえずこんなところで。