国立大学法人の図書館システム(2016)

2022年9月5日 追記

状況調査中ですが、本記事で公開していたスプレッドシートに、関係ないアンケート結果が添付されておりました。
なぜそのような状況が起きたのかは不明ですが、一旦当該スプレッドシートの公開を停止しております。



システムリプレイスを控えているので、国立大学法人の図書館システムの状況を調査しました。

図書館システムベンダー(2016年1月現在と2010年4月)・WebサイトのCMSの利用状況・電子ジャーナルのリスト(≒リンクリゾルバ)・ディスカバリーサービスの導入状況などをまとめています。
誰でも閲覧・編集できるように設定です。

図書館システムは蔵書OPACを元に確認、CMSについてはChromeエクステンションのWappalyzerをもとに判定しています。というわけで、当然間違いなどあるかと思いますので、何かあればコメントをお願いします。
chrome.google.com

ベンダー別導入状況数

ベンダー 2016 2010
NTTデータ九州 24 26
富士通 21 24
NEC 19 13
リコー 19 18
日本事務機 2 1
丸善・京セラ 1 1
日立 0 2
ブレインテック 0 1

基本的にはNTTデータ九州・富士通NEC・リコーの4社のいずれかのシステムを利用しているという感じですね。

参考:カーリルの提供データを中心に2013年に図書館システムの導入状況を分析した嶋田の大学図書館における導入状況*1によるとベンダー別のシェアはリコー・NEC・ブレインテック・富士通・京セラ丸善の順でこの5社で80%を占めるとのことです。

2010から2016におけるベンダー移行状況

国立大学法人86機関のうち20機関がこの5年間でベンダーを切り替えているという結果に。NECが積極的に導入機関を増やしていますね。今回私立大学は対象にしませんでしたが、大きなところでは同志社なんかも富士通からNECへ切り替えていますね。

NECへの移行(8機関)

富士通への移行(5機関)

リコーへの移行(3機関)

NTTデータ九州への移行(2機関)

京セラ丸善への移行(1機関)

日本事務機への移行(1機関)

終わりに

ベンダーを移行した図書館・ベンダーの方にデータ移行に関するお話しを伺いたいところです。大学図書館研究とかで、そのあたりの知見が共有されないですかね。よく考えたら九大にいたのに、その辺りの仕事をしてこなかった…、何してたんだろう…。
次は各図書館システムベンダーのOPACの機能比較をやる予定です。

前回のリプレイスの時にも、はやしさんやまつむらさん達と一緒にLifoでまとめたなぁと懐かしく思いつつ。
大学図書館の図書館システム・リンクリゾルバ導入状況(2010年) - Google スプレッドシート

*1:嶋田綾子. 図書館システムの現在. LRG = ライブラリー・リソース・ガイド Library Resource Guide, 2013, no. 2, p82-82.