LibX 九州大学版(非公式)

 LibXオープンソースで開発されている図書館用プラグインソフトです.ブラウザ*1にインストールすることで図書館の情報検索がより快適に行えます.簡単に各図書館用にカスタマイズを行うことができますので,今回九州大学版を作成してみました.下記のリンクよりインストールできます.

※本アドオンは職務とは無関係に個人的に作成したものです.

LibXにできること

  1. ツールバーから図書館データベースを検索.(対象データベース:Cute. Search,Cute. Catalog, CiNii Books, CiNii Articles, 国立国会図書館サーチ, World cat)
  2. コンテキストメニューから選択中の文字列を検索.(対象データベースは同上)
  3. ISSNやISBNに自動リンクを設定.

各機能のスクリーンショット

1.ツールバーから図書館データベースを検索

 ツールバー上にあるf:id:otani0083:20120516183545g:plainをクリックすると,検索用のウィンドウが表示されます.データベースをクリックすると,検索するデータベースを切り替えることができます.
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2.コンテキストメニューからの検索

 文字列を検索した状態で,コンテキストメニューを表示させると「LibX for Google Chrome」というメニューがあります.そこから検索するデータベースを選ぶことができます.
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コンテキストメニューに表示させるデータベースは,「Preferences」の「Context Menu」から変更できます.
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3.ISSNやISBNへの自動リンク

 閲覧中のWebページから,ISSNやISBN*2と判断された文字列に自動リンクを設定します.クリックするとCute. LinQ(リンクリゾルバ)やCute. Searchの検索結果のページに移動します.下記はAmzonでの例です.10桁のISBNに自動リンクが設定されています.
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メモ

 自分の業務用に作ってみました.以下は特に対応しようと考えている訳ではありませんが,幾つか感じたことを.

  • コンテキストメニューは以前のバージョンより使いにくくなっている.(階層が一段階深くなっている)
  • ISSN自動リンクをCute. LinQではなく,Cute.Searchに引き渡したい.
  • ツールバーから検索ボックスを開いて、キーワードを入力するのは冗長な気が.対応策としては以下の2つかなぁ.
    • 東大版LibXのようにGoogleの検索結果ページに、各種データベースの検索結果ページをリンクする.
    • Googleの検索結果ページにオーバーレイウィンドウでCute.Searchの検索結果の上位10件を表示させる.
  • DOIやPubMed IDから文献管理ソフトへのダイレクトエクスポート機能があれば便利そう.

*1:対応ブラウザ:Firefox,Google Chrome

*2:DOIやPubMed IDでも同様の自動リンクの機能があるはずですが,2012.05.16時点で,上手く動作していません