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機関研究(Institutional Research)人材育成科目とその参考文献

カーリルで開く

九州大学で平成25年度後期から機関研究(Institutional Research)の人材育成を目的とした授業が開講しました。*1関心のある分野でしたので初回の授業に参加してきました。今後も可能な範囲で出席予定。

開講される授業は以下の5つ

  • 大学経営とIR
  • IRデータ収集・管理論
  • IRデータ分析論(平成26年度前期)
  • 大学評価とIR(平成26年度前期)
  • IRインターンシップ(平成26年度前期)

担当されるのは大学評価情報室の先生方です。今期は「大学経営とIR」「IRデータ収集・管理論」の2つが土曜日の1・2限に交互に開催されます。
カリキュラムはIRにおける5つのプロセス(1.課題・ニーズの同定・2.情報の収集・3.分析・4.提供・5.活用)にそって策定されたそうです。インターンシップは大学評価情報室での実施となるようです。

「大学経営とIR」は、大学経営におけるIRの意義やIRのニーズの基礎にある内外環境・ガバナンスの理解を目的としています。授業は講義数回と受講生による文献の報告・ディスカッションという形式です。
「IRデータ収集・管理論」は、大学におけるデータ収集・管理技能の取得を目的としています。データベース(Access、SQL)、Webアプリケーションの基礎から、DBアプリケーションの企画・仕様書策定といったカリキュラムを実習形式で行うようです。本当に初心者向けのところからスタートするということでした。

どちらのスポットでの参加や見学歓迎ということでしたので、関心のある方は是非。詳しい日程など知りたい方はご連絡いただければ。

IRに関連する文献

「大学経営とIR」での報告文献及び参考文献として例示されている文献です。授業のカリキュラムにそって項目を立てています。

大学経営・IRに関する基礎知識

大学経営
IRの基礎知識
  • ゲイリー・マクラフリン , リチャード・ハワード . "IRの理論・実務・職業倫理". IR実践ハンドブックー大学の意思決定支援. ハワード リチャード編. 玉川大学出版会, 2001, p. 233-237.
  • 中井 俊樹, 鳥居 朋子, 藤井 都百. 大学のIR Q&A. 玉川大学出版会, 2013,
大学評価の基礎知識
  • 川口 昭彦. "高等教育の歴史と質保証". 大学評価文化の定着ー大学が知の創造・継承基地となるためにー. ぎょうせい, 2009, p. 46-101.
  • 森 利枝. "アメリカ合衆国における高等教育機関のアクレディテーション". 大学評価文化の展開ー高等教育の評価と質保証. 大学評価学位授与機構編. ぎょうせい, 2007, p. 97-112.
  • 吉川裕美子. "ヨーロッパにおける高等教育機関の質保証". 大学評価文化の展開ー高等教育の評価と質保証. 大学評価学位授与機構編. ぎょうせい, 2007, p. 113-122.

大学におけるIRの位置づけ

米国の大学におけるIRの状況
  • 山田 礼子. "アメリカの高等教育機関におけるIR部門の役割と事例". 大学教育を科学する 学生の教育評価の国際比較. 山田 礼子編. 東信堂, 2009, p. 137-156.
  • 青山 佳代, AOYAMA Kayo. アメリカ州立大学におけるインスティテューショナル・リサーチの機能に関する考察. 名古屋高等教育研究. 2006, no. 6, p. 113-130.
  • ランディ・L・スウィング. 米国の高等教育におけるIRの射程,発展,文脈 (特集 日,米,欧における国際的通用力を持つ大学評価システムの形成状況と日本の課題の研究). 大学評価・学位研究. 2005, no. 3, p. 21-30.(http://www.niad.ac.jp/sub_press/sciencemag/No3/02.pdf)
日本の大学におけるIRの状況
  • 岩崎保道. IR(Institutional Research)の実施状況と特徴 ―国立大学における取り組み状況に注目して―. 関西大学高等教育研究. 2013, no. 4, p. 19-27.(http://www.kansai-u.ac.jp/ctl/activity/pdf/kiyo_no.4_pdf/kiyo_no.4_03.pdf)
  • 沖 清豪. 日本の私立大学におけるInstitutional Research (IR)の動向 (特集 IRのいま). 大学評価研究. 2011, no. 10, p. 37-45.
  • 岡田 聡志. "私立大学におけるIR機能の担当箇所と今後の方向性との関係". 高等教育における IR(Institutional Research)の役割 . 日本私立大学協会編. 日本私立大学協会附置私学高等教育研究所, 2011, p. 25-42.(http://www.shidaikyo.or.jp/riihe/result/pdf/2010_p06.pdf)
  • 高田 英一, 高森 智嗣, 森 雅生. 国立大学におけるインスティテューショナル・リサーチの機能・人・組織等に関する意識と現状 : IR担当理事に対するアンケート調査結果を基に. 大学評価研究. 2012, no. 11, p. 111-125.
IR実務者の視点から見た米国のIRの状況
  • 柳浦 猛. アメリカの Institutional Research IR とはなにか? . 国立大学財務・経営センター研究報告. 2009, no. 11, p. 220-253.(http://www.zam.go.jp/n00/pdf/ni005012.pdf)
  • 本田 寛輔. アメリカのIRと日本への示唆 (大学評価とIR). IDE. 2011, no. 528, p. 17-25.
  • 柳浦 猛. 「アメリカのIRの本質」?--日本でIRが根付いていくために必要なこと (大学評価とIR). IDE. 2011, no. 528, p. 12-17.
日本におけるIRの検討状況
  • 加藤 毅, 鵜川 健也. 大学経営の基盤となる日本型インスティテューショナル・リサーチの可能性. 大学論集. 2010, vol. 41, p. 235-250.(http://ci.nii.ac.jp/naid/110007588951)
  • 金子 元久. IR--期待,幻想,可能性 (大学評価とIR). IDE. 2011, no. 528, p. 4-12.
  • 森 利枝. "私立大学におけるインスティテューショナル・リサーチ構築に向けての検討". 高等教育における IR(Institutional Research)の役割. 日本私立大学協会編. 日本私立大学協会附置私学高等教育研究所, 2011, p. 15-24.(http://www.shidaikyo.or.jp/riihe/result/pdf/2010_p06.pdf)

教学改善に関する 取組事例

米国の 取組状況
日本の 取組状況

研究評価に関する 取組事例

  • 大場 淳. 人文社会科学の研究環境とその評価. 高等教育研究. 2000, no. 3, p. 81-105.
  • 川口 昭彦. "多様なレベルの研究評価". 大学評価文化の展開ー評価の戦略的活用をめざしてー. ぎょうせい, 2008, p. 71-73.
  • 林 隆之. 大学の研究評価の変容と科学研究のガバナンス(我が国の公共セクターにおける研究・イノベーションの評価システムとマネジメント). 研究技術計画. 2010, vol. 24, no. 3, p. 231-242.
  • 林 隆之, 山下 泰弘. ビブリオメトリクスを用いた大学の研究活動の自己分析. 情報管理. 2011, vol. 53, no. 12, p. 665-679.(https://www.jstage.jst.go.jp/article/johokanri/53/12/53_12_665/_article)
  • 林 隆之. "研究評価のための指標". 大学評価文化の展開ー評価の戦略的活用をめざして. 大学評価・学位授与機構編. ぎょうせい, 2008, p. 74-83.
  • 福富 秀夫. "地域社会に貢献する研究". 大学評価文化の展開ー評価の戦略的活用をめざして. 大学評価・学位授与機構編. ぎょうせい, 2008, p. 84-95.
  • 本多 卓也, 慶伊 富長. 自然科学系の研究評価 . 大学論集. 2005, vol. 35, p. 403-418.(http://rihe.hiroshima-u.ac.jp/pl_daigaku_2.php?k=35&y=2005&m=3)

経営改善に関する 取組事例

大学評価に関する 取組事例

日本の 取組状況
  • 江原 武一. "大学評価の効用". 転換期日本の大学改革ーアメリカとの比較. 東信堂, 2010, p. 240-274.
  • 川口 昭彦. "認証評価". 大学評価文化の定着ー大学が知の創造・継承基地となるためにー. ぎょうせい, 2009, p. 46-101.
  • 関口 正司. IRから見た大学評価の課題 (大学評価とIR). IDE. 2011, no. 528, p. 25-30.
  • 田中 弥生. "アクレディテーションとオーディット". 大学評価文化の定着 -日本の大学教育は国際競争に勝てるか?. 大学評価・学位授与機構編. ぎょうせい, 2010, p. 123-134.
  • 田中 弥生. "アセスメント ". 大学評価文化の定着 -日本の大学教育は国際競争に勝てるか?. 大学評価・学位授与機構編. ぎょうせい, 2010, p. 134-154.
  • 田中 弥生. "国立大学法人評価 ". 大学評価文化の定着 -日本の大学教育は国際競争に勝てるか? . 大学評価・学位授与機構編. ぎょうせい, 2010, p. 170-199.
「市場型大学評価」(大学ランキング)に関する基礎知識
  • 小林 雅之, 曹 燕, 施 佩君. 市場型と制度型大学評価の国際比較研究. 大総センターものぐらふ. 2007, no. 7,
  • 間渕 泰尚, 小林 雅之, 大多和 直樹. 市場型大学評価--正当化とセルフ・フィーディングの過程. 高等教育研究. 2002, vol. 5, p. 133-154.

まとめと展望

  • 加藤 善子. 機能するIR のかたち : 大学内での現実的な設計をめざして. 信州大学人文社会科学研究. 2012, vol. 6, p. 228-239.(https://soar-ir.shinshu-u.ac.jp/dspace/handle/10091/15632)
  • 秦 敬治. 日本の国立大学におけるIRの現状と課題に関する考察 (特集 IRのいま). 大学評価研究. 2011, no. 10, p. 29-36.
  • 松塚ゆかり. 高等教育のナレッジマネージメント : 米国のIRが進める学部横断的「知」の共有. 大学論集. 2010, vol. 41, p. 455-471.
  • 森 利枝. 日本の大学のIRーそれはいかにあり得るか. Between. 2009, 冬.
  • 吉田 文. 外部対応から内部改革へ-普及途上のイギリスのIR (特集 IRのいま). 大学評価研究. 2011, no. 10, p. 47-54.

*1:九州大学-お知らせ388番 IR(機関研究)人材育成に関する大学院共通教育科目の開講のお知らせ